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皆さんが持って生まれた自分の「其の自」を活かし「其の分」を「二度とない人生」で結実させる為には,「稚心を去り」自らを「律」し「志」を立てることが肝心です。

自分の「命」が持っている「時間」のことであるならば,皆さんは,「命の時間」を何に使うのか考えて志を立てなければ,時間は矢のように過ぎ去ってしまいます。

皆さんが命の時間を自分が立てた志の為に使うことは当然として,家族の為に時間を使う事も強い絆で結ばれる者の責任です。

皆さんが立てた志を果たすためには,自身の律を日々に実践しながら家族の「律」も守っていく必要があります。

家族の律は先祖からの「家訓」でもあり,家族の律と個人の律との「調和」が必要で,家族の調和の中で家族の一人一人が掲げる「志」を明示して家族の相互で支え合うことができるのです。

そして,皆さんには,自分や家族の為だけではなく生まれた故郷や国の為にも其の命の時間を使って頂きたいと思うのです。

自分や家族の為だけではなく,故郷や国の為にも命の時間を使う為には,皆さんが立てた「志」の中に「義」を置く必要があると思います。

志を立て,何の為であれば他の為に自分の命の時間を使ってもよいと決意できるのか,皆さんの「志」の中に「義」を置くことで,自分の命の時間を使う意義が明確になり,皆さんの二度とない人生を生きる行動の指針になるのだと思っています。

         平成30年10月1日

塾長 倉田榮喜