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使命を知る事が「分を定めて度を立てる」第一歩であるならば,其の使命はどうしたら知ることができるのか。日々の修学と鍛錬は使命の知覚に通じますが,まずは,現在の環境と境遇を直視して,今の境遇で自分が出来る役割を見つけてこれを実行する事が使命を知る始まりです。家の整理や掃除等家族の手助けになる事,学校で皆の役にたつ事など自覚と意思さえ持てば出来る事が貴方の最初の役割です。

士農工商等の身分制度があった時代には「町人のくせに,家臣の分際で」と叱責され,現在も「分を知れ」という言葉に不相応な事はするなとの意が込められることもありますが,境遇は貴方が持つ才能の活用と意志によって変える事が出来ます。次の境遇での役割を次第に大きくし新ステージで果たす役割を極めていくなかで,自分が好きな事,行いたい事,果たすべき事を発見する事が出来るのです。その発見が貴方の使命を知覚する事に結ばれて知覚した使命と志が一致したら,次にはどうしたらその志を実現出来るかを具体的に計画する事が必要です。

使命を知覚し志を立てどうしたらその使命を達成することが出来るのか,目的達成迄の行程を逆算的にスケジュール化する事が必要であって,立志を具体化する事は目的達成に不可欠です。貴方が持っている命の時間には限度があり,使命を知覚し志を立てこれを実現する為には,貴方の命の時間が自分の意思ではなく他者の思惑で使われる事がないように自覚自制し,貴方の目的を実現出来るように命の時間を使って欲しいと願っています。

平成31年2月12日

塾長 倉田榮喜