貴方が使命を知覚して志を立てる為には,貴方が直面している問題を直視して乗り越えるべき課題を見つけることが必要です。
二度とない人生で,限りある命の時間を活用する為には惰性で漫然と一日を過ごす事は実にもったいない事です。貴方が自分の課題を見つける為には,①自身の問題点,②家族の問題点,③地域と国の問題点,を自分で書き出してどうしたらその問題を解決できるかを貴方の課題にするのです。
人には夫々に能力と適正があり体格や持っている力も違いますので,自身の分限(適性と限度)を知り(知足),自身の適性に合いやれば出来る事を探し出し頑張ればもっと出来るようになるには次は何をやれば良いのを具体的にして,その課題を解決する為の学と行を日課にする事です。
次に家族の問題です。貴方の家族が経済的問題もなく愛情に満たされた家族だと問題を発見する事は大変で,覚悟して自身の課題や地域や国の問題点に取り組まないと貴方の成長は困難です。一方で,家族に問題が沢山ある人は課題の発見は容易です。経済的問題や家族間の問題をどうしたら解決できるか,非裁・非責・宥恕・連帯の精神で問題の解決に取り組む事は,貴方の成長と使命の知覚に結びつきます。貴方が不遇の環境にあっても,その境遇を受け入れて立ち向かう覚悟を持ち,自分の境遇も悪くはないと明らめて前に進む方が境遇を嘆くよりはよいのです。
其の自身の課題を乗り越える日々の学と行の実践には,五省(至誠・言行・気力・努力・不精)を活用して欲しいと思います。
平成31年2月28日
塾長 倉田榮喜