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 この春,地元の一新小学校と西山中学校の卒業式と入学式に参列させて戴きました。卒業式と入学式の若人達を見ながら,彼らが自分の「自」を活かし,自分の「分」を果たすように成長して欲しいと切に願いました。

 一新小学校の入り口近くに,河上彦斎の生誕を記念する碑が建立されています。この碑の側面には彦斎が我が子彦太郎に詠んだ「ひもかたな とりて伝えむ国のため 吾が生みの子のあらん限りは」の和歌が記されおり,彦斎の子に対する想いを偲びました。

 平成12年9月,立志学舎設立準備記念講演会の案内状に,「この学舎は、立志立誠を基とし、個人の気質の陶冶形成と行動原則の確立を目的としながら、孝を基本とする倫理観、万物一体の共生を基本とする世界観の確立を根底に置きたいと思います。」と書きました。

 中高生の皆さんは,「孝」をどのように考えているのでしょうか。皆さんにとって,親とはどのように位置づけられているのでしょうか。

 親に対する孝を考えながら,「太虚」と「大孝」を思索するところですが,これらを中高生の皆さんと与に深めることができたらと思います。

                 平成28年4月12日

                   塾長 倉田栄喜