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命は,祖父母代々から受け継いで子孫へと繋がれる限り永遠ですが,個々の命は誕生から臨終迄で人生は二度とはありません。個々に有限な命を何に使うかが「使命」と「立志」であり,皆さんが持つ命の時間を何に使うかを決める事は最初の一大事です。志を立てることは,自分の人生に命の時間をどのように使うかという目的を持つことで,目的が定まれば達成迄の座軸を作る事が必要です。座軸は,時間を横軸に目標を縦軸にして時間経過と目標達成の時期を明確にしますが,座軸どおりに目標に到達する為には,強い精神力と肉体の苦痛にも耐え抜く体力が必要です。

二度とない人生を充実して後悔なく生きるには,出来るだけ早い時期の立志と目的達成の具体的行程表の実践が必要で,目的達成迄の精神的苦難と肉体的労苦に負けない心身の鍛錬が大切です。人生のミッション(使命)は,つくるのではなく発見するものとの言葉もありますが,皆さんは,出来るだけ早く使命(ミッション)を発見して志を立て,座軸としての具体的行程表(ビジョン)を作成し,実現する為の心身的労苦に耐え抜ける情熱(パッション)を持って欲しいと思います。

皆さんの発見すべき使命は,問題意識を持って自分の境遇を観察するならば,家の課題,地域の課題,社会や国家の課題,そして地球の課題等々山積している課題の中に必ず見つかります。皆さんは,命が賜った命であり使命を持った命であることを自覚されて,どんなに辛く苦しい時も耐えに耐え抜いて,自分が持つ使命を二度とない人生で果たして欲しいのです。

令和2年3月11日 

塾長 倉田榮喜