人生の生き方として,①資本主義の下で経済的自由を得ることを目指す生き方,②社会で必要とされる技と力を発揮することを目指す生き方,③自然の中で直耕して自給的生活を目指す生き方等が考えられますが,皆さんは自分の命をどのように考へ,生まれてきた自分の環境下で其の命を何に使いたいと思いますか。
日野原重明先生(1911年~2017年)は,命について「命とは与えられた時間」とされて,其の命の時間を「できるだけ人のために使えるようになりましょう」との趣旨を話されています。
「命とは与えられた時間」であるとして命を使うのであれば,自分に必要な作業もお金を払って他の人に代行してもらい,その時間を自分が目指す目的の為に使うこともできるのです。
貴方は何の為に命の時間を使いたいのか,其の命の時間の使い方については,将来を先見して年齢毎に到達すべき目標を計画して,自分の成し遂げたい目的を明確にしていくことが肝心です。
例えば,10歳までに必要な躾を身に付け,20歳迄は礼を学び自分の分を見つける修学と修練を専らにし,30歳迄に稼ぐ力としての技や資格等の力を身につけて自立する為の計画を具体化し,40歳迄には其の計画に必要な資金を準備して,40歳から70歳迄の30年間において身に持った技と力に拠ってこの世における自分の使命を果たすという目標を立てて実現するなどです。
人生の臨終を迎える其の後の10年~20年は,自分が持っている技と力とお金は,地球環境(自然)や社会(地域や故郷)と次世代(教育)のために使えるようにと思うところです。
平成30年5月31日
塾長 倉田榮喜