Archive: 2019.02

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貴方が使命を知覚して志を立てる為には,貴方が直面している問題を直視して乗り越えるべき課題を見つけることが必要です。

二度とない人生で,限りある命の時間を活用する為には惰性で漫然と一日を過ごす事は実にもったいない事です。貴方が自分の課題を見つける為には,①自身の問題点,②家族の問題点,③地域と国の問題点,を自分で書き出してどうしたらその問題を解決できるかを貴方の課題にするのです。

人には夫々に能力と適正があり体格や持っている力も違いますので,自身の分限(適性と限度)を知り(知足),自身の適性に合いやれば出来る事を探し出し頑張ればもっと出来るようになるには次は何をやれば良いのを具体的にして,その課題を解決する為の学と行を日課にする事です。

次に家族の問題です。貴方の家族が経済的問題もなく愛情に満たされた家族だと問題を発見する事は大変で,覚悟して自身の課題や地域や国の問題点に取り組まないと貴方の成長は困難です。一方で,家族に問題が沢山ある人は課題の発見は容易です。経済的問題や家族間の問題をどうしたら解決できるか,非裁・非責・宥恕・連帯の精神で問題の解決に取り組む事は,貴方の成長と使命の知覚に結びつきます。貴方が不遇の環境にあっても,その境遇を受け入れて立ち向かう覚悟を持ち,自分の境遇も悪くはないと明らめて前に進む方が境遇を嘆くよりはよいのです。

其の自身の課題を乗り越える日々の学と行の実践には,五省(至誠・言行・気力・努力・不精)を活用して欲しいと思います。

平成31年2月28日

塾長 倉田榮喜

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使命を知る事が「分を定めて度を立てる」第一歩であるならば,其の使命はどうしたら知ることができるのか。日々の修学と鍛錬は使命の知覚に通じますが,まずは,現在の環境と境遇を直視して,今の境遇で自分が出来る役割を見つけてこれを実行する事が使命を知る始まりです。家の整理や掃除等家族の手助けになる事,学校で皆の役にたつ事など自覚と意思さえ持てば出来る事が貴方の最初の役割です。

士農工商等の身分制度があった時代には「町人のくせに,家臣の分際で」と叱責され,現在も「分を知れ」という言葉に不相応な事はするなとの意が込められることもありますが,境遇は貴方が持つ才能の活用と意志によって変える事が出来ます。次の境遇での役割を次第に大きくし新ステージで果たす役割を極めていくなかで,自分が好きな事,行いたい事,果たすべき事を発見する事が出来るのです。その発見が貴方の使命を知覚する事に結ばれて知覚した使命と志が一致したら,次にはどうしたらその志を実現出来るかを具体的に計画する事が必要です。

使命を知覚し志を立てどうしたらその使命を達成することが出来るのか,目的達成迄の行程を逆算的にスケジュール化する事が必要であって,立志を具体化する事は目的達成に不可欠です。貴方が持っている命の時間には限度があり,使命を知覚し志を立てこれを実現する為には,貴方の命の時間が自分の意思ではなく他者の思惑で使われる事がないように自覚自制し,貴方の目的を実現出来るように命の時間を使って欲しいと願っています。

平成31年2月12日

塾長 倉田榮喜