Archive: 2019.05

最終更新:

皆さんは,二度とない人生をこれから自分で作り上げていくのですが,生きる為の衣・食・住は自分の技と力で得るのが原則です。衣食住を自分の技と力で得る為には,自分が持つ仕事(職)のプロになる事が肝要で,自分の仕事について第一級のプロになるとの高い目標と,その目標を必ず達成する強い思いと具体的行程表を作成して,これを日々に実践することが必要となります。

仕事の対価として報酬を得ている人は,本来は全員がプロでなければならず,プロと評価される為には仕事の価値と報酬を比較して「報酬≦仕事の価値」でなくてはなりませんし,報酬と仕事の価値の対比に置いて,仕事の価値が他者に抜きん出るようになってはじめて本物のプロフェッショナルといえるのです。

「プロの条件」(藤尾秀昭文武田早雲書)という本には,プロとしての人間力を高める5つの秘伝として,「➀自分で高い目標を立てる②約束を守る➂準備をする④進んで代償を支払う(自己投資)⑤神は努力する者に必ず報いると心から信じている」との5つが示されています。志を立てて高い目標を持ち,仕事(職)のプロになる為の具体的行程表を実践する修学と鍛錬を積み重ねるという日々の小事の中に,皆さんの将来における大事達成の秘訣があるのです。

さらに,皆さんの将来には必ず起こる大災害と食糧不足の危機時に,皆さんと家族が生き残る準備として,大地を直耕して食糧を得ることが出来る農の力と必要な道具を作ることが出来る技の力を持った人になることにも意識して努めて欲しいと願っています。

令和元年5月30日

塾長 倉田榮喜

最終更新:

戦争は,残酷悲惨で万物の生命を故なく奪ってしまう事は明らかなのに,戦争が絶えないのは何故でしょうか。権力の行使に酔う指導者のせいでしょうか。あるいは,戦争も自然の摂理に組み込まれた万物調和の調整システムの一つなのでしょうか。

人が生きる為に必要な食糧が不足したり生存の基盤となる土地が奪われたり環境の破壊で消滅したりした場合に,その危機を克服する手段として,他国を侵略して食糧と土地を確保した指導者は英雄となるのでしょうか。

令和の新時代で戦争や紛争を解決し,地球環境の破壊も防止できる指導者が現れることを期待するばかりです。

貧富の差の拡大や環境破壊と食糧不足という深刻な危機を前にして,令和の時代を担う皆さんに期待しお願いしたいのは,資本主義の歪みを解決しお金で支配されることのない仕組,金が金を産む利息は生存と生活に必要な範囲でしか認めない仕組,現在も続く環境破壊を防止する仕組,食糧不足の危機を解決する自給的直耕制度の仕組等を作り上げて頂きたい。日本も輸入も止まり食糧が不足したら国土を直耕して自給自足するしかないのです。

令和の時代に皆さんが持っている命の時間を,貧富の差が拡大する事や自然環境を破壊する事には使わない事を決意して,自分や家族が抱えている課題や住んでいる地域や国が直面している危機を鏡のように歪みなく照らし出して,どうしたらこれらを解決できるか,自分の問題として考えに考え抜いて,生き残る為の解決策を実践して頂きたいのです。

令和元年5月10日

塾長 倉田榮喜

最終更新:

新元号令和の時代が5月1日から始まりました。平成の時代を無事に過ごせた事に感謝し,新元号令和の時代が穏やかで共生の時代へと進み,人類が直面している課題が解決される時代となるように努めたいと思います。

人類が直面している課題の一つは資本主義の歪みです。少数の資本家が価値の余剰を寡占する限り貧富の差は極大化し,この歪みを正すためには,資本主義者がその余剰を大多数に還元するシステムを作るか,大多数が数の力で寡占のシステムを打ち壊してしまうか又は多数の労働者が価値の余剰を資本家に提供することを拒否するかの方法を考えることができます。

地球環境の破壊や食糧不足も人類が直面している課題です。日本の食糧供給率は,カロリーベース38パーセント前後,穀物ベース28%前後で日本人は輸入が止まったら餓死するのです。資本主義による富の寡占と環境破壊や食糧危機を解決する方法として,安藤昌益先生が唱えられた「自(ひと)り然る(す)」・「直(みずか)ら耕す(たがやす)」・「互性」という考え方を再評価して,自然の摂理の下での「直耕と共生」という人間古来の生き方を確認したいと思うのです。

白川静先生の字通では,「令」は「礼冠をつけて神意を聞く人の形」とされており,「おつげ・みことのり・いましめ・おしえ・よい・ただしい」等の意味が載せられています。

令和の新時代が,「自然の摂理の下での共生」の時代へと進み,「打ち壊し」という争乱の時代には決してならないように,令和の時代を担う皆さんと共にその解を考えたいと思うのです。

令和元年5月7日

塾長 倉田榮喜