Archive: 2020.03

最終更新:

皆さんは,此の世に生を受ける環境を選ぶことは出来ませんが,誕生した命は天(自然界の根元)から賜った命であり,祖父母代々から受け継ぐ命であり,果たすべき使命を持った命であり,諸天と諸仏とに護られながら誕生する命です。

貴方が酷な環境下で誕生していても,その命は根源の価値に通じる命ですから,大変な環境も使命を果たすべき誓願の環境だと受け止めて,果たすべき使命を見つけて欲しいのです。なによりも,此の世に生を受ければ,貴方の命の時間をどのように使うかは貴方自身に任せられているのです。

森信三先生は,「すべて人間には、天から授けられた受け持ち(分)がある。随ってもしこの一事に徹したら、人間には本来優劣の言えないことが分かる。」(森信三一日一語)と教示されます。

天と祖父母から賜った命であれば,逆境の中には授けられた受け持ちがあり,その分を果たす為に生き抜く事が使命なのです。人生は二度とはなく,使命を持った命であるならば,どんなに厳しく辛い時でも生きて生き抜く事が根幹です。恵まれていないとか,苛められたとか,先の希望がないから等々に因り,自分で自分の命を放棄することは思い止まらなくてはなりません。

人生に起こる幸不幸も慶凶も全てが「のさり」であり,「使命を果たす発条」と受け止めて,天と祖父母からの賜命を感謝し,二度とない人生で使命を果たすように生き抜いて欲しいのです。皆さんの能く耐え善く生きる人生を心から願い祈っています。

―志と心のブログ最終稿―

令和2年3月25日 

塾長 倉田榮喜

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命は,祖父母代々から受け継いで子孫へと繋がれる限り永遠ですが,個々の命は誕生から臨終迄で人生は二度とはありません。個々に有限な命を何に使うかが「使命」と「立志」であり,皆さんが持つ命の時間を何に使うかを決める事は最初の一大事です。志を立てることは,自分の人生に命の時間をどのように使うかという目的を持つことで,目的が定まれば達成迄の座軸を作る事が必要です。座軸は,時間を横軸に目標を縦軸にして時間経過と目標達成の時期を明確にしますが,座軸どおりに目標に到達する為には,強い精神力と肉体の苦痛にも耐え抜く体力が必要です。

二度とない人生を充実して後悔なく生きるには,出来るだけ早い時期の立志と目的達成の具体的行程表の実践が必要で,目的達成迄の精神的苦難と肉体的労苦に負けない心身の鍛錬が大切です。人生のミッション(使命)は,つくるのではなく発見するものとの言葉もありますが,皆さんは,出来るだけ早く使命(ミッション)を発見して志を立て,座軸としての具体的行程表(ビジョン)を作成し,実現する為の心身的労苦に耐え抜ける情熱(パッション)を持って欲しいと思います。

皆さんの発見すべき使命は,問題意識を持って自分の境遇を観察するならば,家の課題,地域の課題,社会や国家の課題,そして地球の課題等々山積している課題の中に必ず見つかります。皆さんは,命が賜った命であり使命を持った命であることを自覚されて,どんなに辛く苦しい時も耐えに耐え抜いて,自分が持つ使命を二度とない人生で果たして欲しいのです。

令和2年3月11日 

塾長 倉田榮喜