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平成の時代が終わり新しい元号の時代が始まろうとしています。

新元号の新時代がよりよく平穏な時代であるように,「誠実・勤勉・分度・推譲」という二宮尊徳翁の徳目がより多くの人々の共通認識となるように命を使いたいと思っています。

しかし,人世を円滑にする徳目が必要としても,人類を含め万物の生命は大自然の摂理の下にあることは避けようがありません。

平成7年の阪神・淡路大震災,平成23年の東日本大震災,平成30年の西日本豪雨等,これらに続く新元号の新時代も高い確率で発生すると予測される千島海溝,日本海溝,東北地方太平洋沖,相模トラフ,南海トラフ等の地殻変動による大地震や大津波等の大災害に対する備えが不可欠である事に異論はないはずです。

二宮尊徳翁は,60年に一度は大災害に遭うとされ食糧の備蓄を呼びかけられましたが,日本の首都と経済や生産の中心地が大地震や大津波に襲われて壊滅的状態になった場合を想定し,その機能をバックアップする予備機能基地と食糧備蓄基地の構築や被災された人々を受け入れる避難地の確保が必要です。

しかし,日本政府においてこれらの大災害への準備がなされているという報道に接することはなく,予備機能基地と食糧備蓄基地や避難地の建設等に必要な資金を準備する為の増税の呼びかけも永田町や霞が関からは聞こえてきません。

政府がそうであれば,自分が住む地域の危険性を直視して,家族・仲間・地域との絆をより強固にして,「大災害の時代」にどう対応するかを自助と互助とで準備する必要がある新元号の新時代です。

平成30年7月31日

塾長 倉田榮喜