人は,人生で,生・老・病・死の四苦と愛別璃苦・怨憎会苦・求不得苦・五穏盛苦の四苦(四苦八苦)に直面するとされます。
皆さんが人生で自分の分を果たし,生老病死を喜びと受け入れて,四苦八苦も四喜八楽と受け止める生き方を求めるとしたら,人生の一日一日をどのように生きたらよいでしょうか。
人生講座で学ぶ事の意義は,貴方が自分の志を立てその目的を追求し,四苦八苦も四喜八楽と受け入れることが出来る自身の心を作り,自分の自と分を覚知して,その使命を果たせるように修学と鍛錬に努めるようになることです。
立志学舎の人生講座は,第一に動物であるヒトから人間となる作法を学び,第二に人間としての臨終をどのように迎えるかを考え,第三に人間としての生き方を研鑽するものです。
皆さんには,生きる為の食料を得る技能と智慧を磨き,集団の中で円滑に生きる為の礼法を身に付け,自身の才能を発揮する為の知識を習得し,環境の変化にも臨機に対応できるように心と体を鍛えて欲しいと思います。人生講座は,皆さんが持っている後戻りのできない限られた命の時間を,変化を続ける空間(くうかん)と人間(じんかん)の中で,人生で自分の分を果たして充足円満の臨終を迎えられるように学び鍛える場でありたいと思います。
人生講座の第Ⅰ講を「賜命と人生」として始めますが,第Ⅹ講の「自由と平等」まで時の変化にも臨機に対応しながら,人生を何の為に生きるのか,人生をどのように生きるのか・・・等を興に学び考えられることを願って講座を開始するものです。
令和2年6月15日
塾長 倉田栄喜