Archive: 2016.07

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中高生の皆さんは,「立腰」と「兀坐」いうことを知っていますか。

先ず,基本的な体の姿勢として,座り方も歩き方も立腰すなわち「腰骨立て」を出来るようになることが重要です。

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腰骨立ての方法は上図のとおりですので,坐るときも歩くときも,腰骨立てを意識して体姿を保って戴きたいと思います。

森信三先生は,朝起きてから夜寝るまでの間は,「いつも腰骨を立てて、曲げない」ことを第1の健康法とされ,腰骨立ては人が主体的な人間になる秘訣だとされます。一般にも,腰骨立ては,頭がはっきりして集中力と判断力がつき性根がすわり,体も丈夫になると言われているのです。

次に,「兀坐(こつざ)」です。兀坐は,岡田武彦先生が主導されるもので,「背筋を伸ばし、腰骨を立てて、目をつぶり、身体を静かに、ただじっと坐っていること」ですが,先生は兀坐するということは,「身を養う」「根を養う」ことであるとして「兀坐涵養」を説かれています。

岡田先生は,心の源は身体にあり,心を養うためにも身体をしっかりと養い育てる必要があり,「常住坐臥これ兀坐」と説かれるのです。そして,兀坐を説く基本を禅あるいは宗明学の心学に対して,「身の学、身学を根本」とすると説かれています。

最近,医学界で言われるマインドフルネス呼吸瞑想法を行うにも,兀坐は基本とすべき心と体の体姿です。

皆さん!立腰,そして兀坐,是非自然に出来るようになってください。

                  平成28年7月29日

                     塾長 倉田榮喜

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立志学舎は人生の生き方において,誠実であること・勤勉であることを学ぶ学舎です。誠実・勤勉の生き方を基盤として,分度・推穣の人生を生きられることを与に学ぶ学舎です。

「六分の運,四分の運」という言葉が司馬遼太郎さんの「坂の上の雲」にありますが,人生で「運」が強いことはとても大切です。

地震や風水害等の自然の摂理の前に,防災の準備を万全に行ったとしてもどのように被災するかは運次第ともいえるのですが,人生行路も運が左右することは普通にあるのです。

自然や人生行路の中で,自分の身に起こったことは必然であり,必然的に起こった事を最善とする達観も必要です。しかし,努力を重ねて得られるという二~四分の運だけではなく,努力では得られない八~六分の運も味方に出来ないかと思うのです。

そこで,立志学舎は只管に学び続けながらも,人生の運が強くなることを追及する学舎でありたいと考えています。

積善の家には必ず余慶あり。積不善の家には必ず余殃あり(易経)

この言葉は,父祖代々の功罪までも問題にする点で納得し難い人も少なくないと思います。

しかし,先祖の罪を消して現世の運を強くし子孫にその功を譲るためには,「善を積む生き方」が必要なのだと思い切り,この言葉を受け入れて戴きたいと考えています。

そのうえで,善を積む生き方とはどのような生き方なのか,そもそも「善」とは何なのか,立志学舎で与に学べればと思います。

平成28年7月11日

                     塾長 倉田榮喜