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森信三先生の著書である「人生二度なし」は,平成10年2月に到知出版社から発行されており,皆さんに読んで戴きたい一冊です。

この本に,「人生二度なし」という昭和三六年頃の講演録が附篇として掲載されています。

森先生は,この講演のなかで「人生二度なし」ということが「分かった」のは三五歳の頃であったと話されています。

「知る」と「分かる」とは違うということであり,「分かる」ということは難しいものであることを示すお話だと思います。

森先生が,三五歳の頃に初めて「人生二度なし」ということが分かったとされるのは,「この一念が,明けても暮れても、つねに自分の心の底から離れないようになったというわけです。」とお話されているからです。

皆さんの年代の頃に,「人生二度なし」という真理を知り,このことが常に心の底から離れないようになり,真剣に一日の時間を使うようになったら,皆さんの人生は素晴らしいものになります。

皆さんが,「人生二度なし」という真理を知り,次にこの真理を常に心の底において,毎日を真剣に学び真剣に鍛えて欲しいと願うのです。

塾長 倉田 榮喜